この記事ではMidjourneyで自身の好みの画風(スタイル)を固定して画像を生成するための機能「Style Tuner」についてご紹介します。
この記事を読むことでMidjourneyを使用して、画風を固定した画像生成を行うことができるようになります。
Style Tuner
MidjourneyのStyle Tuner機能を使用すると、画風(スタイル)を自身の好みに固定して画像を生成するための[style code](–styleパラメータに渡す値)を生成することができます。
Style Tuner機能を起動すると複数枚の画像が表示され、その複数枚の画像の中から自身が作成したい画風に合った画像を選択していくことで[style code]を生成することができます。
それでは、具体的な使い方をご紹介していきます。
Style Tunerの使い方
Style Tunerを使用したstyle codeの生成と、そのcodeを使用した画像生成は以下の手順で行います。
- Style Tunerの起動
- Style Tunerを使ってStyle Codeを生成する
- 生成したStyle Codeを使用して画像を生成する
1. Style Tunerの起動
まずはStyle Tunerを起動します。
1. /tuneコマンドを入力し、任意のプロンプトを入力する
※このプロンプトから生成した画像を選択していきます。
2. 任意の設定で[Submit]を押します。 ※設定については後の章で解説します。
3. 消費するFast Mode生成時間とGPUクレジットが表示されるので、確認してボタン[Are you sure?~~~]を押します。
4. Style Tunerの起動が始まるので待ちます。
5. Style Tunerの起動が完了したら、表示されたURLを押しStyle Tunerへ移動します。
2. Style Tunerを使ってStyle Codeを作成する
Style Tunerを起動するとこのような画面が表示されるので、作成したい画風に合った画像を選択し、Style Codeを作成していきます。
画像の選択は以下2つの方法で実施することができます。
※どちらの方法でも選択する画像は一緒のため、好みで選択してしまって問題ありません。
- Compare two styles at a time
- Pick your favorites from a grid
1. Compare two styles at a time
画像を2つずつ見比べて選択していく方法です。
どちらの画像も作りたいスタイルと異なる場合は、選択しないことも可能です。
2. Pick your favorites from a grid
画像が一気に表示されるので、作成したいスタイルに合った画像を選択していく方法です。
こちらもすべての画像を選択する必要はなく、作成したいスタイルにあった画像を選択してください。
Style Codeを使用して画像を生成する
作成したいスタイルに合った画像を選択すると、画像のように[code]が生成されるので、このcodeをコピーします。
※今回はかわいい熊の画像をたくさん選択しました。
Discordに戻り、このコードを「–style」パラメータとして設定し、/imagineタグからいつものように画像を生成します。
Style Codeを指定したことで、先ほど作成した画風(スタイル)に沿った画像が生成されます。
このStyle Codeは、Style Tunerを起動したときのプロンプトとは別のプロンプトでも使用可能で、いずれの画像も選択した画像のスタイル(今回はかわいい)を踏襲しています。
Very cute rabbit
Hensel and Gretel
Style Tunerの設定
Style Tuner起動時、以下2つの設定を変更することが可能です。
※2024/3/12時点ではMidjourneyのversionはv5のみが選択可能です。
- Style Directions
- mode
Style Directions
Style Directionsの数を変更すると、選択できる画像の数が変わります。
多くのペアを選択した方が、より細かな画像スタイルの指定が可能とされていますが、多くのFastModeの時間を消費します。
※16を選択するとで32枚の選択画像が生成され、128を選択すると256枚の選択画像が生成されるため
mode
modeは[Default mode]または[Raw mode]から選択可能です。
Rawについてはこちらの記事を参照してください。
Style Tunerは再選択も可能
一度起動したStyle Tunerに再度アクセスし、Style Codeを再生成することも可能です。
もう一度Style Tunerに移動し、今度は怖めのくまの画像のみを選択し、新しいStyle Codeをコピーします。
このStyle Codeを使用して画像を生成すると、同じプロンプトでも別スタイルの(今度は怖めの)画像が生成されます。
Style Tunerを使用する際の注意点
2024/3/12時点で、Style Tunerには以下の制限があります。
- /tuneはバージョン5.2のみ対応 ※バージョン6は非対応
- /tuneは「Fast Mode」のみ使用可能
- スタイルチューナーのcodeを指定して画像を生成する場合、–stylizeは「20 ~ 1000」の間で指定可能
- スタイルチューナーのcodeを指定して画像を生成する場合、v5.2のみ対応
生成したcodeで画像を生成する際、Midjourneyのバージョンに最新のv6を指定すると、以下のエラーが出るので注意が必要です。
これまで生成したStyle Tunerを列挙する
一度生成したStyle Tunerは/list_tunersコマンドで列挙することができます。
詳しくはこちらの記事を参照ください。