この記事ではMidjourneyの新機能、キャラクターを参照して画像を生成する機能「Character Reference(Cref)」について詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、Midjourneyの画像生成でキャラクターを固定して新しい画像を生成できるようになります。
※2024/3/12時点でテスト機能です。
Character Reference
MidourneyのCharacter Reference(以降Cref)は、指定した画像のキャラクターを参照して新しい画像を生成する機能です。
Style Referenceが画風やスタイルを参照して新しい画像を生成するのに対し、このCRefはキャラクターに焦点を当てて新しい画像を生成します。
参照画像
新しく生成した画像
CRefの使い方|–crefパラメータ
実際にCrefの使い方を説明していきます。
今回の説明ではMidjourneyで生成したこちらのキャラクターを使用します。
Crefの基本的な使い方
Crefの基本的な使い方(プロンプト)はこのような形式になっています。
- キャラクターの説明
- キャラクターの行動
- 参照する画像のURL
まずはこの「キャラクターの行動」のプロンプトを変更して画像を生成してみると、このようにキャラクターを固定して様々な行動(表情)をとらせることができました。
roll about laughing
gets angry
cries a lot
jumps up and down
–cwで参照の重みを調節することも可能
–cwパラメータを指定することで、キャラクター参照の重みづけを調節することができます。
- –cw 100 : キャラクターの顔、髪、服を参照する(既定)
- –cw 0:キャラクターの顔だけにフォーカスされる(服装や髪を変えるのに最適)
今度は「キャラクターの説明」のプロンプトで衣装と髪型を変更し、–cwパラメータを指定して画像を生成してみたところ、このような結果になりました。
変更後のプロンプト(Tシャツとポニーテール)
結果
–cw 75
–cw 50
–cw 25
–cw 0
このように、–cwに25を設定した辺りから髪型や服装に影響が表れているのがわかります。
Crefに複数のキャラを指定する
–crefパラメータには複数の画像を指定することもできます。
パターン1
画像1
画像2
結果
パターン2
画像1
画像2
結果
Style Reference(–sref)と併用
CrefはStyle Reference(–srefパラメータ)とも併用可能です。
今回、–srefパラメータに立体的なキャラを指定してみたところ、このように少しだけ立体的な画像が生成されました。
※4枚すべて分割して–srefに指定
–cref
–sref
結果
Character Referenceの制限
2024/3/12時点でCharacter Referenceはテスト機能のため、以下の制限があります。
- 実在の人物や写真には対応していない
- 精度には限界があり、くぼみやそばかす、Tシャツのロゴなどは正確にコピーできない
以下のように、実在の人形を写した写真のようなキャラクターについては、まだ対応していない可能性があります。
元画像
crefで新しく生成
以下公式サイトです。